「一歩踏み込んだアドバイス」をしよう

こんにちは。代表弁護士の山本です。

今日は「一歩踏み込んだアドバイスをしよう」という話をします。
僕が顧問弁護士としてクライアントにアドバイスをするうえでとても大切にしている考え方です。

例えば、クライアントから「辞めさせたい社員がいるのですがどうしたらいいでしょうか?」
という相談があったとします。

ここで、多くの弁護士はこんな回答をするでしょう。
「解雇は客観的に合理的な理由がなければ認められません。
 今回のケースでは~~~~。
 そのため、解雇は認められない可能性が高いです。」

しかし、今時「解雇は認められるのが難しいこと」なんてググれば出てきます。
いわば「前提知識」にすぎません。
前提知識を伝えただけで相談に答えた気になっていては、専門家とは呼べません。

クライアントが求めているのは、前提知識を踏まえた具体的な「アクションプラン」と「判断基準」です。

解雇が難しいことを前提とすれば、目指すべきは「自主的に退職してもらう」ことです。
そのためには、社員との「面談シナリオ」を作ったり、始末書の提出を求める準備をしたりして、
自主退職を促すことを目的としたアクションプランを作っていくことが必要です。

また、プランを実行していくうえでは、現場で判断に迷うことが多々あります。
例えば、社員から「辞めろということですか?」と聞かれた場合はどうするか。
YESと答えてしまうと退職強要となり、後々慰謝料等のトラブルになる可能性があります。
したがって、想定問答や面談での発言NG事項をまとめておき、現場での判断基準を明確にしておくことも大事です。

「アクションプラン」「判断基準」について、イメージくらいは伝わりましたでしょうか?

法律に関する知識は「前提」にすぎません。
ゲームで例えると「説明書」の内容を読んでいるのと変わりません。
ググればわかるし、誰が説明しても同じような内容にしかなりません。

「アクションプラン」や「判断基準」は、いわばゲームの「攻略法」です。
様々な工夫を凝らして、優れた「攻略法」を作ることがこれからの時代の専門家の価値だと考えています。

今日はこの辺で。

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